本日の東京新聞朝刊に、日本各地に点在する耕作放棄地の太陽光発電への転用の記事が掲載されていた。
農林水産省によると全国の耕作放棄地は年々増加し、2010年現在1990年の約2倍の約40万ヘクタールにも及んでいる。そのうち発電に利用できるのは17万ヘクタールと見られるが、その全てを太陽光発電に活用した場合の発電量は年間約900億キロワットになり、約1600万世帯が1年間に使う電力量をまかなえる試算が出ている。しかし、農業以外への転用を制限する農地法の壁によって、転用が歩みが遅いのが現状だ。農業地域での発電は太陽光のほかに、農業用水の高低差を利用した小水力発電や畜産の廃棄物を使ったバイオマス発電なども広がっているようである。
PHP総研の佐々木陽一氏は次のように述べている。ついつい読み流してしまいそうな当たり前の内容の一文であるが妙に印象に残った
コメや野菜を育てるのと同じように、エネルギーも地域の資源を使って一次産業として生み出していける。農業との両立は可能ではないか。