大屋洋子『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』(講談社+α新書 2009)を読む。
電通総研でウェルネス市場担当のプロジェクトマネージャーを務める著者が、ストレスの最前線にいる20代女性と40代男性の恋愛模様を語る。男女同権の草食男子に囲まれる20代女性にとって、バブルを経験し恋愛競争を突っ走ってきた40代肉食男子は魅力を感じる存在である。また、20代女性は自身の生き方で悩み、40代男性は仕事で悩む。そうした悩む者同士がカップルになることもある。
著者は一刀両断に男女を世代別に一つのキャラクターにカテゴライズして、具体的な数値を明示することなく、20代女性はこうこう、30代はこれこれと性格付けしていく。そのため、読者は占いや血液型の本を読んでいるような分かりやすさに包まれてしまう。プレゼンでのウケは良いのだろうが、「本当かいな?」という疑問も感じてしまう。