妻子が寝静まってから、一人でビール片手に、地上波で放映された新藤兼人監督、柄本明・豊川悦司主演『石内尋常高等小学校 花は散れども』(2008)を観た。
今年満百歳で亡くなった新藤監督が原作・脚本も務め、新藤監督自身の少年、青年時代の経験が元になった映画である。
話がどんどん飛んでいくので、その間を埋めるストーリーは観客の想像に任されるのだが、少々強引であり、もう少し状況が分かるようなエピソードがあった方が良かったと感じた。
それにしても、脳卒中で倒れ、言語障害を煩った先生役の柄本明氏の演技が秀逸で、その表情や声のリアルさは鮮明に印象に焼き付いた。
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