月別アーカイブ: 2010年1月

パンフレット研究:獨協医科大学看護学部

獨協医科大学は、1881年に創設の獨逸学協会が興した獨協学園の88周年を記念して設立された大学である。獨協大学とは法人が同じだけで、全くの別組織である。
看護専門学校は医学部開校と同じ1974年に設立されていのだが、看護学部は2007年に「看護分野のリーダー育成」を目的として開設された新しい学部である。同じ敷地に付属病院と医学部のキャンパスがある。
病院自体が北関東自動車道のインターから3分の場所にあり、「総合周産期母子医療センター」や、「救命救急センター」「とちぎ子ども医療センター」「老人 性認知症センター」など高度救急医療における地域医療の中核を担っている。そのため、高いレベルで両立して教育と臨床を学ぶことができる。今年2010年 にはドクターヘリの導入まで決まっている。

パンフレット研究:順天堂大学医療看護学部

パンフレットで初めて知ったのだが、順天堂は、1838年に蘭方医の佐藤泰然が江戸に開いた塾を5年後千葉県佐倉に移して順天堂と称したのが最初で、今に続く日本最古の西洋医学塾であるということだ。また看護士教育の歴史も古く1896年に開始され、既に100年以上の伝統を誇る。
浦安にキャンパスは位置するが、1年生の前期は週に1回、スポーツ健康科学部と医学部の1年生が寮生活を行っている佐倉キャンパスで授業を行っている。本郷キャンパスでも実習があり、通う看護学部の学生は大変であるが、学部を越えて大学としての一体感を養う上では必要なことであろう。
助産士育成やがん看護、高齢者医療など専門学校ではカバーしきれない分野に力を注いでいる。
パンフレットに学費についてのページはなかったが、施設も勉強内容も一流なので、学費もそれなりにするのであろう。

パンフレット研究:横浜創英短期大学

横浜の中央で進学実績もかなりある中学・高等学校を経営する法人が、横浜線十日市場駅徒歩20分の不便な場所に、バブル華やかな1989年に開学した新しい大学である。その3年前に、同じ敷地内に港北ニュータウンの富裕層を狙った横浜国際翠陵中学・高等学校も開学しており、併設校の受け皿的な側面を持っている。
中学・高校を経営する法人が設置する大学はことごとく失敗しており、この横浜創英短期大学も例外ではない。長く情報学科一学科の単科大学としてやってきたが、あまりに生徒が集まらなくなったであろう、2007年に確実に受験生が見込める看護学科を増設している。医療事務コースと健康サポートコース、オフィスビジネスコースの3コースで構成される情報学科は、もはや短大という俎上にすら上ることはできまい。資格や就職に直結した専門学校の方がまだましである。
看護学科の方も、近隣に実習ができる病院が無く、施設も貧困で専門学校を落ちた学生の受け皿にしかならないであろう。

パンフレット研究:学習院大学

1847年に京都で皇族の教育施設として開講し、1877年に神田に移転し、1907年 に現在の目白に移転されている。戦前までは宮内庁管轄の学校であり、戦後になってから新制大学として発足している。日露戦争で功績(?)をあげた乃木希典 が第10代の学習院長を務めている。
大学の構成は発足からほとんど変わらず、法学科と政治学科からなる法学部、経済学科と経営学科からなる経済学部、哲学科、史学科、日本語日本文学科、英米 文化学科、ドイツ語圏文化学科、フランス語圏文化学科、心理学科からなる文学部、そして、生命科学科、物理学科、化学科、数学科からなる理学部の4学部で 構成されている。
これまで就職や資格、奨学金などの宣伝が満載の郊外型大学のパンフレットをさんざん読んできたためか、学部学科での学び一本槍のパンフレットに新鮮さを感じた。出てくる風景や学生の姿も昔めいており、十数年前の大学のパンフレットを読んでいるような錯覚を覚えた。
AO入試やセンター利用入試、地方入試、複数日程入試といった入試制度はなく、昔ながらに目白キャンパスでの3教科の一発勝負のみである。
山手線目白駅から徒歩30秒の広大な一等地にあり、全学部全学年同じキャンパスで学ぶというのは魅力的である。学費も他大と変わらず、落ち着いた環境で勉強する学生にとってはベストな選択肢であろう。

『サロゲート』

surrogate_movie

下の子をおふろに入れて、髪の毛も半ば濡れたままララガーデンへ出かけた。
ブルース・ウィリス主演『サロゲート』(2009 米)を観た。
ベッドに寝たまま、理想の姿で思いの通り動かすことのできる「サロゲート」と呼ばれるロボットを巡るドタバタ劇である。ジョナサン・モストウ監督の過去の 作品である『ターミネーター3』に似たようなシーンもあり、「ザ・SF映画」といったようないかにもハリウッド的な展開の映画であった。
「セカンドライフ」のアバターが現実世界を歩き回り、「ロボットの功罪」や「真の人間性」など色々なテーマのつまった深い内容であったのだが、どんどん話をすっ飛ばしながらクライマックスに向かって話は進んでいく。