子どもをお風呂に入れてからララガーデンへ映画を観に行った。
チェ・ゲバラの映画を観に行こうと思ったのだが、どうやら時間を間違えてしまったようで、チケット売り場に辿り着いた暁には既に本編が始まっていた。仕方なく時間の都合の良かった、キアヌ・リーブス主演『地球が静止する日』(2008 米)を観た。
鉄人28号のような不気味なロボットと一緒に、スーバーマンのような超能力を操る宇宙人が突如空からやってくるというワクワクするようなオープニングで幕は開ける。製作費にさぞ金がかかっているのだから、これからものすごいドンパチ始まるのだろうと観客はハラハラしながらスクリーンに釘付けとなるのだが、話はクライマックスを迎える前に中途半端に解決されてしまい、人類を滅ぼそうと画策した宇宙人の一味は忽然と宇宙へ帰ってしまい、何の説明もないままにエンドロールが流れ出す。
観客の期待感ごと宇宙の彼方に消えてしまい、もやもやした感覚だけが地球に、観客の心に取り残されてしまったような後味の悪い作品である。数年前に観たトム・クルーズ主演の『宇宙戦争』とよく似た作りの作品である。
家に帰ってネットで調べた所、1950年代のSF映画のリメイクだそうだ。キアヌ・リーブスの顔が見たいという人以外は観ない方が良いだろう。いや、もとい、彼の汚名ともなるような作品なので、彼のファンは観ない方が良いだろう。
『地球が静止する日』
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