河野美香『十七歳の性』(講談社+α新書 2000)を読む。
いささか刺激的なタイトルであるが、十代の中絶や性感染症の危険性を実例交えて紹介し、また薬物やタバコ・アルコールなどが胎児に及ぼす危険性、またインターネットなどに氾濫する性情報の問題性を分かりやすく解説した真面目な本である。
著者は単に十代のセックスを頭ごなしに否定はしない。セックスそのものを「愛し合う男女の間で、お互いの気持ちが高まり、自然と体が触れ合い、体が結びつくもの」と述べ、「心がともなっているからこそセックスをしたときには精神的な満足感や充足感を味わうことができる」と、お互いの信頼関係と責任を前提にしたセックスを肯定している。
学校の保健や家庭科の教科書的な内容ではあるが、学校の教室で教員が話す内容としてはいささか「範囲」を逸脱しているか?
『十七歳の性』
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