月別アーカイブ: 2005年8月

『教科書にも載っていない−日本地図の楽しい読み方』

台風が近づいている今日、久しぶりの休日を家でまんじりとしている。しかもテレビのアンテナが調子悪いようで、白黒でノイズが混じる画面を見る気にもなれず、たまった新聞を読んで過ごしている。ここ数日、那須や静岡の山奥へ出掛けばたばたとしていたので、少し体を休めなくては。

ロム・インターナショナル編『教科書にも載っていない−日本地図の楽しい読み方』(河出書房新書 1997)を読む。
まさに家の中で時間を潰すのにぴったりの雑学の文庫本である。富士五湖の歴史やら九十九里浜、国道の謎など「明日役に立たない」知識満載の内容であった。

『非国語』

野田秀樹『非国語』(マドラ出版 1992)を読む。
書き言葉を一義的な「素コトバ」、話し言葉を詐欺的な「汚コトバ」と改めて定義し、言葉を詐欺的に用い観客を魅了することを生業とする演出家・役者という立場から、書き言葉よりも文化的に低位なものだと考えがちな話し言葉の持つ可能性を述べる。

『「よのなか」入門』

藤原和博『「よのなか」入門』(三笠書房 2003)を読む。
リクルートのトップセールスマンとしてリクルートの歴史に輝かしい1ページを残した著者が、年棒契約社員「フェロー」として独立し、足立区の中学校で「よのなか」という「情報編集力」を磨く授業を創設し、東京都杉並区立和田中学校の校長に転身するまでの過去半生を振り返りながら、「世の中」を生き抜いていく術と情熱を熱く語る。
「夢」というのは得てして大きいもので手に入れにくいものだ。「パイロット」や「プロ野球選手」といった夢はただ持ち続けているだけでは決して実現しない。とにかく目の前の現実に向かって行動しながら修正していくことが大切なのである。「自分探し」という大義名分に翻弄されて自分を磨くことから逃れては将来を変えていくことはできない。「夢」は一人で作っていくものではなく、人間関係を通じて、向こうからやってくるものである。だからこそ巧みなプレゼンテーション能力と円滑なコミュニケーション能力を磨くことが夢実現の第一歩だと語る。

『ロボット入門』

舘日章(たちすすむ)『ロボット入門:つくる哲学・つかう知恵』(ちくま新書 2002)を半分だけ読む。
20世紀のロボット開発研究を紹介し、21世紀のあるべきロボット像を提唱しようという気合いの入った新書となっている。
しかし、一口にロボットといってもその技術は一つではなく、思考判断能力や外界内界認識、二足歩行技術など多岐にわたるもので、それぞれに技術と哲学が入ってくる機械工学の総合技術である。入門書として新書一冊にまとめようとする努力は分かるが、読者に分かりやすく説明しようとする工夫に欠ける。

『電車男』

denshaotoko

最近、毎週木曜日フジテレビで放映している『電車男』を妻と二人で笑いながら見ている。主人公の懸命な演技とコミカルな展開のちぐはぐさが面白い。途中主人公がピンチになると昔のゲーム機のようなピコピコ音が入るのだが、これまた場面を盛り上げ面白い。