昨日、渋谷のユーロスペースへ、井土紀州監督『レフト・アローン』(2005)を観に行った。
六全協の頃の共産党運動を経験した松田政男氏や60年安保当時東大の共産同の活動家であった西部邁らに、文芸評論家である糸圭(すが)秀実氏がインタビューするという形で話は展開していく。
糸圭氏は、教条主義に陥った共産党に対して、1956年のスターリン批判を契機に生まれ、あくまで実力行動主義を貫こうとする新左翼運動を評価する。しかし60年安保や68年全共闘運動と、2001年の早大地下部室運動がどのような形で繋がっているのか理解できず、ただ、人間的なものを捨象してしまった左翼運動には興味がなくなってしまったよという西部邁氏の発言のみが光る内容となっている。パート2に期待したい。
『レフト・アローン』
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