日別アーカイブ: 2005年2月9日

『貧乏議員 国会「イビリの掟」を笑う』

川田悦子『貧乏議員 国会「イビリの掟」を笑う』(講談社 2002)を読む。
薬害エイズの被害者である川田龍平の母親で、2000年の秋から3年間衆議院議員を務めた著者による国会奮闘日記である。ちょうど小泉総理の首相指名投票や田中真紀子外相の更迭などの時期と重なっており、自民・公明両党と民主党による二大政党制が模索されていた時期で、女性でありしかも無所属議員の悲哀さを描く。

しかし、著者は「私は国会の『イビリの掟』に屈しません。みんなで、『永田町の掟』をぶっこわしましょう!」と明るくまとめる。田中真紀子議員の堂々とした姿を無批判に称えているのが気になるが、また機会が議員にあればチャレンジしてほしいものである。