日別アーカイブ: 2003年12月16日

「都立大学の改革の方向」

今日の東京新聞の夕刊に「都立大学の改革の方向」と題して南雲智都立大教授の石原慎太郎都知事による新大学構想に反対の論が掲載されていた。
大学の自治が都によって侵害されており、学問の自由を守るべきだという分かりやすい論であった。しかし、目指すべき都立大学のありようについては展開されていない。南雲氏は中国文学が専門ということだが、現在の日本の社会状況の中で、文学の価値、そして大学において文学部、文学科が必要とされる意義について自分の言葉で語ってほしい。都民から注目される「都民の大学」という宣伝文句だけでは石原都知事に負けてしまうだろう。

「ガイアの夜明け」

今夜テレビ東京の『日経スペシャル「ガイアの夜明け」』という番組を見た。
東京大学が大学内の研究結果を特許として売り出し、新しい形での産学協同路線の評価を探る番組である。目に見え、数字として現れやすい結果をもてはやす大学評価制度の表れである。果たして企業の公害や軍需産業批判など特許にもならず、企業に売り込みも出来ない研究は誰が評価してくれるのだろう。