地理」カテゴリーアーカイブ

「密猟 生きるための道」

本日の東京新聞夕刊に、コロナ禍のケニアの人たちの筆舌に尽くしがたい生活事情が報じられていた。記事によると、ケニヤでは干魃により乳牛の餌が不足し、牛乳の不足が続いていた。そこへコロナが重なり、外国からの食料援助がストップし、仕事を失った人たちがサバンナの疎林で密猟を繰り返しているという。

アフリカでは人口爆発が続いており、ケニアも

「漢語教育強化『文化の大量虐殺』」

本日の東京新聞朝刊に、中国内モンゴル自治区で中国の標準語である漢語の教育が強化され、母語であるモンゴル語教育が排斥されているとの報道があった。いよいよ中国が自治区の漢民族化を促進させ、騎虎の勢いで国内の反政府勢力の根絶やしに取り掛かっているとの印象だ。

記事を読みながら、戦前の日本の皇民化政策そっくりであるとも思った。日本は韓国や北朝鮮、東南アジア諸国で、相手国の文化を無視して日本語政策をゴリ押しした結果、戦後80年近い年月が経っても、近隣諸国からの怨みを解決できていない。

たとえ小国であろうとも、その文化や伝統、宗教などは尊重する国としての責務の重さを、授業の中で繰り返し伝えていきたい。

「中国漁船 インドネシア人虐待死相次ぐ」

本日の東京新聞夕刊に、南シナ海で操業する中国漁船の時代錯誤なまでの労働環境が具に報じられていた。記事では小林多喜二の「小説『蟹工船』を思わせる過酷さ」と述べているが、中国漁船の違法な営業に対しては、中国司法当局に頼るのではなく、東南アジア全体の問題として捉え、断固とした姿勢で臨むべきである。

というのも、現在中国は南シナ海の鉱産資源や魚介資源などを我が物顔に領有し始めている。インドネシア人に対する虐待という個別問題も重要だが、そうした問題を生み出すような中国側の体制へも目を向けていきたい。

 

「独が対ロ圧力強化」

こちらも記事を読んで頂きたい。
ロシアの野党指導者が不可思議な毒殺されかけた事件を巡り、ヨーロッパのロシアに対する視線が厳しくなっている。そんな中で、ドイツのメルケル首相がロシアからの天然ガスパイプラインの新設工事の差し止めを示唆し始めたとのことである。ドイツにとっても影響の大きいエネルギーを盾に、ロシアに対して言うべきことは言うという強い姿勢は素晴らしい。

一方、日本国内からはこうしたロシアの独裁政治に対する批判の声が上がってこない。北方領土を経由する天然ガスパイプラインが欲しいので、領土問題すら黙ったままである。択捉島・国後島の2島どころか、色丹島や歯舞諸島も永久にロシア領土であり続けるとのロシア政府の発言もある。

授業の中でプーチンスライドショーを見たが、あのプーチン大統領に対しても、機を捉えて言うべきことは言う、筋を通す政治家が求められる。

「ルカシェンコ氏 徹底弾圧」

ベラルーシに関する報道が止まらない。
いよいよ隣国ロシアとベラルーシの関係が露わになってきて、反ルカシェンコの動きから、反プーチンへと不満が拡大されていっているように感じる。