高橋富雄『東北歴史紀行』(岩波ジュニア新書 1985)をパラパラと読む。
著者は岩手県生まれで、東北帝国大学を卒業し、旧制第2高等学校講師を経て東北大学教授を定年まで務めた生粋の東北人である。
『奥の細道』の芭蕉の足跡を辿るという形を取りながら、東北各地の旧跡が丁寧に紹介されている。とりわけ奥州藤原氏が栄華を誇った平泉について造詣が深い。平泉は仙台の多賀城や福島の白川関、青森の外ヶ浜のちょうど真ん中にあって、東北地方全域を治めやすい位置にある。また四神相応といって、東に青龍(大河)が流れ、西に白虎(大道)、南に朱雀(沼沢湿地)、北に玄武(山)を背負っており、奈良や京都と全く同じ地形を有している。
投稿者「heavysnow」のアーカイブ
「鉄陸両用 発車オーライ」
本日の東京新聞朝刊記事より。徳島県海陽町から高知県東洋町、室戸市までの50kmを道路と線路を走るデュアル・モード・モービルがお披露目を果たしたとの内容である。
今回注目したのが、高知県である。高知県は2015-2020年の国勢調査において、人口減少率が東北3県についで多い-5.04%で、戦後初めて70万人を下回ってい。日本で人口が少ない県でも鳥取の55万人、島根の67万人次ぐ、69万人となっている。とりわけ記事にも登場する東洋町は、全国1741ある市町村のなかでも人口減少率が堂々27位の同-15.09%、室都市は60位の同-13.17%となっている。
人口が急減している地域で地域の足の確保だけでなく、あわよくば観光客も呼び込みたいとい戦略なのであろう。「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならなければ良いのだが。
「ミャンマー人元実習生が難民申請」
『「信濃の国」殺人事件』
内田康夫『「信濃の国」殺人事件』(光文社文庫 2011)を読む。
1985年に刊行された本で、何度か文庫化された本である。著者の初期の作品で、信濃のコロンボこと竹村警部が登場する本格ミステリーである。長野県内の地名が何度も出てくるので、地図帳で位置を確認した。




