投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『トップガン マーヴェリック』

トム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』(2022 米)を浦和のPARCOへ観に行った。
事前に旧作を観て予習していたこともあり、すんなりと話の流れが入ってきて、旧作とよく似たカットなど楽しむことができた。前作からの続きというよりも、60歳の大台に乗ったトム・クルーズが若者に負けない身体と闘争心を剥き出しにする姿に、中高年はメロメロである。

往年のハリウッド映画のパワーを感じる作品であり、派手なアクションシーンと恋愛がセットになったエンターテイメントに加えて、音楽までそのままサントラCDで販売できそうなほどのクオリティである。

『図解 新東京探訪コース』

五百沢智也『図解 新東京探訪コース』(岩波ジュニア新書 1988)をパラパラと読む。
著者は東京教育大学理学部地学科地理学専攻を卒業し、山岳・氷河地形研究者で、山岳鳥瞰図作家としても知られている。

そのため、東京の観光案内なのに東京の地形の成り立ちに関する章から始まっている。最後は竹下通りや東京ディズニーランドなどの観光案内も入ってくるのだが、江戸時代の名残を探したり、侵食地形を辿ったりと元祖ブラタモリ的内容となっている。

地質時代の、ごく新しい、ここ150万年ぐらいの間を第四紀というが、そのうち、一番新しい時代を沖積制、それ以前を洪積世と、区別して呼んでいる。洪積世は、ヨーロッパ大陸にノアの洪水が運んだと考えられていた巨大な岩塊まじりの土砂が堆積した時代という意味でつけられた呼び名である。

「紅海に緑の防波堤を」

本日の東京新聞夕刊に、中東の紅海沿岸でマングローブ林の植樹が進んでいるとの記事が掲載されていた。マングローブは海水と淡水が入り混じる汽水域に生息するため、高潮被害や沿岸の侵食を防ぐ防波堤の役割を果たす。また、二酸化炭素を取り込む量が多いため、地球温暖化のブレーキ役も期待されている。また貝やエビなどの豊かな生態系を育むことでも知られている。

また熱帯や亜熱帯を好むので、日本では沖縄県と鹿児島県の島嶼地域だけに生息する。修学旅行の引率でマングローブ林を散策したことがあるが、陸地をガッチリと守ってくれるような頼もしさすら感じたことを記憶している。

最近の猫

すっかり老猫です。毛も荒れてきて抜け毛がひどいです。
若い頃は毛繕いなどおしゃれに気を遣っていたのに。
人間と同じだね。

『水族館は海への扉』

杉浦宏編著『水族館は海への扉』(岩波ジュニア新書 1989)をパラパラと読む。
著者の杉浦氏は、日本大学農学部水産学科を卒業し、恩賜上野動物園水族館に勤務したのち、井の頭自然文化園水生物館長を務めた、現場一筋の水族館員である。ラジオ「全国こども電話相談室」の回答者としても活動しており、自身の経験を交えて、戦後になって各地に広まっていった水族館にまつわるドタバタが描かれる。

上野動物園は正式には「東京恩賜上野動物園」という。母体は1882年開園で、日本で最も古い動物園である。昭和天皇が結婚した1924年に、動物園を施設ごと東京都へ「下賜」されたものである。

その他アクリル板を用いた水槽作りなど、自身の経験で文書が綴られており、高度経済成長期に日本各地で繰り広げられた挑戦が垣間見えて面白かった。