武藤眞『ネコをしあわせにする人、困らせる人』(実業之日本社 1998)を読む。
飼い主の一方的な愛情や、過保護な飼育方法が逆にネコにストレスを生じさせている例を多数紹介している。特に野生や本能を押さえ込まれてしまう家猫について詳しく述べている。私の家猫マルクスの堕落した生活の改善には飼い主の自覚も大切であると実感した。
"MUSICRUSADERS"
『最強格闘技の読み方』
秋吉悟空『最強格闘技の読み方:K−1バーリ・トゥードを通して見る』(ジャパンミックス 1996)を読む。
K−1ブーム全盛の頃に書かれた本で、キックボクシングや極真会館のファン層を奪い取った正道会館や、打倒グレーシーを掲げてアルティメットルールに傾いていくプロレス団体の当時の状況についてかなり正確にまとめている。現在のK−1やプライドを見るにあたって、修斗や極真だけでなく、UWFや全日本キック、新空手など現在では日の目を見ない団体の選手の活躍があったことを考えると、また違った見方もできるのではないか。
小学校教員認定2次試験
昨日、小学校教員認定2次試験を学芸大学に受けに行ってきた。
朝9時から夜8時近くまで拘束され、一日がかりの試験となった。懸念だったピアノの試験だが、音楽家然とした3人の年配の試験官を前に、下手くそな「ふるさと」を演奏してきた。評価うんぬん以前に、私の稚拙な演奏と音程の外れた歌を聞かせるなど何か非礼な行為をしているのではないかという思いに囚われた。課題曲は何度も練習したのだが、一ヶ所弾き間違えてしまった。一緒に同室した他の3人の女性受験生との歴然としたレベルの違いを実感した。また体育の表現は「身近な自然や日常生活の中から題材を見つけ激しい動きを付けて表現しなさい」というテーマであった。私は「壊れていくおもちゃ」というテーマでテキトーにアドリブで踊ってきた。国語の論述が大学生時分の試験さながらのごまかしのきくありきたりな問題だったので、何とかいけるのではないかという淡い期待を持っている。
『裸の王様』
ビートたけし『裸の王様』(新潮新書 2003)を読む。
いかにもタケシのべらんめいの語り口を真似たゴーストライターによる著書という趣だ。政治や中国、一夫一婦制などの社会問題を、ちょっと斜に構えた視線で切っていく。どこかの大学のひねくれた非常勤講師が、ビートたけしの名を借りて社会に物申すといういかにも週刊新潮の右派調コラムのような内容となっている。1時間程度の暇を潰すにはちょうどよい。



