パンフレット研究:兵庫県立大学

聞きなれない大学だと思ったら、2004年に神戸商科大学と姫路工業大学、兵庫県立看護大学の3大学が統合された新しい大学である。経済学部、経営学部、工学部、理学部、環境人間学部、看護学部の6学部と12の大学院研究科を擁する規模の大きい公立大学である。

大学側は「統合による相乗効果と総合大学ならではのメリットを活かした新しい知の創造」を進めると鼻息荒いが、旧3大学の学部をそのまま引き継いだだけであり、各学部・研究科は県内各地に点在しており単なる寄せ集めの域をでないであろう。1年次は2つのキャンパスに集約してで全学共通科目が置かれているが、総合大学のメリットを活かすような特段の配慮は見られない。また、キャンパスが離れているため、他学部で開講される講義が受けられるよう「遠隔授業システム」が導入されているが、多分ほとんど活用されていないであろう。各学部別のパンフレットが用意されているのであろう、学部での専門科目の説明は省かれていた。

唯一統合のメリットを受けているのは、付属中学校・高等学校であろう。付属高等学校では理数教育や国際理解教育に重点が置かれ、海外学校との交流やSSH事業指定を受けるなど、エリート教育が実施されている。県立大学への特別推薦入学制度もあり。中高大の連携教育の今後が期待される。

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