『道は自分で切りひらく』

広岡勲『道は自分で切りひらく:大リーガーたちのチャレンジ』(岩波ジュニア新書,2007)を半分ほど読む。
サブタイトルにある通り、刊行当時ヤンキースの広報を担当していた著者がサポートしていた松井秀喜や、日本球界を締め出された野茂英雄の活躍が、まるで歴史上の人物伝のように描かれる。また、障害を乗り越えてメジャーの投手となったジム・アボットや、黒人差別を乗り越えてメジャー入りしたジャッキー・ロビンソンなど、岩波ジュニア新書にうってつけの人物も紹介されている。

ジャッキーロビンソンは、現在大谷選手や山本選手が在籍し、昨日ワールドシリーズも制したドジャースで10年間プレーしている。ちなみに野茂英雄のデビューもドジャースである。ドジャースは元々オランダにルーツを持つ球団で、1958年にニューヨーク市ブルックリン区からロサンゼルスに移転している。伝統のヤンキースやロサンゼルス・ジャイアンツ(かつてはニューヨーク・ジャイアンツ)と人気・実力ともを争う球団である。

いずれにせよ日本人選手の大リーグでの記録も記憶も、、大谷選手によって書き換えられようとしている。

あと、この著者の経歴は華々しい。現在では江戸川大学の理事を務めている。