『ニュースの言葉』

毎日中学生新聞編集部 編著『ニュースの言葉:日本と世界のいまがわかる』(岩波ジュニア新書,2005)をパラパラと読む。
2003年から2005年にかけて毎日中学生新聞に掲載された時事用語やニュースのミニ解説欄の説明があいうえお順でまとめられている。何とも安易な企画である。辞書的な内容なので、最初から読み進めていくのは正直きつい。ただ、パラパラと読むだけで、小泉政権やイラク戦争、新潟中越地震、映画「千と千尋の神隠し」、地上デジタル放送、おれおれ詐欺など、20年前の時代を思い返すことができた。2000年代前半、不況が連呼されていたが、当時の日本はまだまだ世界第2位の経済大国であり、日本経済の強さを政府も経済界も国民も疑わず、AIに仕事を奪われるような危機感もなかった幸せな時代であった。