『美しい地球・化学の森』

夏休み6冊目

社団法人日本化学学会・近畿化学協会編『美しい地球・化学の森』(三田出版会,1989)をパラパラと読む。
タイトルに「化学」とあるが、当時の最先端の工業化学の分野の紹介という内容で、血液や食中毒、ニューセラミックスや高分子、人工宝石、超伝導など、50くらいの新開発の分野について、京大、阪大、神大を中心とした関西の大学の先生が丁寧に解説している。幅広い分野であるにも関わらず、文体も写真も統一されており、編集サイドのきちんとした仕事ぶりが伝わってくる本であった。ドットの粗いCGや「メカトロニクス」という用語をみると、筑波万博の頃のワクワク感を思い出す。