『ジオグラフィー入門』

高橋伸夫・谷内達・阿部和俊・佐藤哲夫『ジオグラフィー入門』(古今書院 1996)を読む。
全34項目で大学の地理学の入門書となっている。全国の大学で人文地理学を担当している教員が1項目ずつ担当しており、観光や交通、都市、商業など、私の苦手な分野のオンパレードである。

中国を離れて海外に移住する中国系住民は、従来「華僑」と呼ばれてきた。しかし彼らの多くは、華僑の「僑」が意味する「僑居」(仮り住まい)すなわち海外出かせぎ者という意識はすでになく、居住社会に定着している。そのような意味で、彼ら自身、「華僑」と呼ばれることは好まず、今では「華人」という呼び方が定着している。