『夜光人間』 江戸川乱歩『夜光人間』(ポプラ社 1964)を読む。 さすがに立て続けに数冊読むと、飽きが来た。今回も怪人二十面相の変装がモチーフなのだが、何度も何度も騙される明智探偵や小林少年の姿やラストシーンで繰り返されるどんでん返しも、他作品と変わり映えがなくつまらない。これはアニメ『アンパンマン』のように、勧善懲悪な物語のテンプレート形式の展開を楽しむ作品なのか。 今では死語となった「書生」という言葉が印象に残った。