『私が弁護士になるまで』

菊間千乃『私が弁護士になるまで』(文藝春秋 2012)を読む。
タレント本のつもりで気軽に読み始めたが、新司法試験の紹介や司法修習の舞台裏、受験勉強に向けたモチベーションの維持など、かなり真面目な内容となっている。会社を辞め、初受験の司法試験に落ち、かなり追い込まれた状況の中でいかに自分をコントロールしていくか、当時の気持ちを含めて丁寧に書かれており、受験生にもお勧めしたい。また、民事裁判、刑事裁判、検察、弁護の8ヶ月間に渡る司法修習は、一司法修習生の立場で書かれており興味深かった。