『クローンの世界』

中内光昭『クローンの世界』(岩波ジュニア新書 1999)を手に取ってみた。
クローンの章立ての前の細胞やDNAに関する説明で匙を投げてしまった。
先日、高校の生物の教科書で扱われる用語が2千語を超え暗記科目という誤解を生んでいるとして、日本学術会議の分科会が、学習すべき用語を512語に絞るよう提言をまとめているとの報道があった。分科会によると、生物は扱われる用語が多く、生徒から知識の詰め込み科目だと受け止められ、大学で生命科学を志望する高校生も大学入試の選択科目で生物を敬遠しがちという。

確かに生物には、今回のクローンだけでなく、身体の動きや遺伝など興味ある分野がたくさんあるのに、分類などの覚えるべき用語が多すぎる。暗記を否定するわけではないが、まずは高校生に生き物のロマンを伝える教科であってほしい。

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