『指紋押捺拒否者への「脅迫状」を読む』

民族差別と闘う関東交流集会実行委員会編『指紋押捺拒否者への「脅迫状」を読む』(明石書店 1985)を読む。
だいぶ過去の話になるが、1985年5月、外国人登録証の指紋押捺を拒否した李相鎬さんに送られた61通に及ぶ「脅迫状」の内容と、その背景にある社会差別についての論考である。北朝鮮のスパイ活動も激しかったころであり、日本国を守るために指紋押捺制度が実施されてきたのだが、法的・国際的なデータを挙げながら、丁寧に反対の意見が寄せられている。
「脅迫」という感情的な意見に対しては、数字や比較データを出して抗していくしかない。
この指紋押捺という制度は、運動の高揚もあり1993年に廃止されているが、まだ在日韓国・朝鮮人に対する差別は残っている。

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