『ローン・サバイバー』

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子どもをお風呂に入れてから、春日部イオンで、ピーター・バーグ監督・脚本『ローン・サバイバー(原題:Lone Survivor)』(2014 米)を観た。
3ヶ月前に購入したイオンシネマパスポートの有効期間の最後の日だったので、名残惜しくチケットを受け取った。10,000円もしたパスポートであったが、十分に元は取ったはずだ。これからは有料になるので、しばらく映画館通いを控えようと思う。

映画自体は、アメリカ海兵隊の特殊部隊ネイビーシールズ史上最悪の惨事と呼ばれたレッドウィング作戦の全貌を描いた戦場アクションである。実際に作戦に参加し唯一生還した兵士の回顧録を原作に、アフガニスタンでのタリバン勢力との極限状況下の戦場の真実がリアルに映し出されている。
この手のハリウッド戦争映画にありがちな、結局は米国の愛国主義に流れ込ませるような、友情や勇気が主題となっている。しかし、たった一人の敵を殺すために何百人の人間が犠牲となったり、逆に一人の仲間の兵士を救うために、これまた何十人の犠牲を払ったりする戦争のバカバカしさは十二分に伝わってきた。一体戦争にどんな意味があるのか。国家レベルではアラブの大義だの、民主主義だの喧しい。しかし、実際の戦闘場面では、一発の銃弾でいとも簡単に命を粗末にされていく不毛なものである。

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