本日の東京新聞朝刊にベラルーシのルカシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領の仲睦まじい会談の様子が報じられていた。今年度の授業ではベラルーシについてほとんど触れることができなかった。ベラルーシはロシアとポーランドやリトアニア、ラトヴィアなどのEU諸国のちょうど中間に位置する。かつては白ロシアと呼ばれ、かつてのロシア帝国の一部であったため、言語的にも宗教的にも極めて近く、経済的にもロシアとの貿易が5割を占める。いずれは国家統合のような方向も検討されているほどロシアに近い国である。
一方でロシアと距離を取るような態度を表明しているため、欧米もベラルーシを攻撃する正当な理由がない。そのため、ベラルーシがロシアを欧米から守る緩衝材の働きをしている。当のルカシェンコ大統領も不正な選挙を経て当選したと批判されており同じ穴の狢(むじな)である。