本日の東京新聞朝刊に、「英EU離脱から3年」と題した連載コラムに、EUから離脱して以降、逆に英国で不法移民が増加しているとの記事が掲載されていた。
イギリスとフランスを隔てるドーバー海峡は、最狭部で34kmという短い距離だが、偏西風と北大西洋海流の影響を受け、潮流が早いことで知られる。実際に泳ぐと距離は50kmとも60kmともいわれる。
記事によると、シェンゲン協定から離れ再び国境制御を強化した英国で、海峡を越えて不法侵入する移民が4万人を越えたという。そうした状況の中で、識者の「政府が合法的な難民の受け入れを閉ざせば閉ざすほど、不法ルートで危険な海を渡る人は増える」ため、「政府の強硬策は危機を創り出しているだけだ。合法的な受け入れの拡大に政策を転換すべきだ」との指摘は両手を挙げて賛成である。日本も対岸の火事では済まされない。今から、多様性を受け入れる視野と寛容性を持った若者を育てていきたい。