日別アーカイブ: 2023年2月6日

「英EU離脱から3年 「国境制御」裏目、不法移民4万人超」

本日の東京新聞朝刊に、「英EU離脱から3年」と題した連載コラムに、EUから離脱して以降、逆に英国で不法移民が増加しているとの記事が掲載されていた。

イギリスとフランスを隔てるドーバー海峡は、最狭部で34kmという短い距離だが、偏西風と北大西洋海流の影響を受け、潮流が早いことで知られる。実際に泳ぐと距離は50kmとも60kmともいわれる。

記事によると、シェンゲン協定から離れ再び国境制御を強化した英国で、海峡を越えて不法侵入する移民が4万人を越えたという。そうした状況の中で、識者の「政府が合法的な難民の受け入れを閉ざせば閉ざすほど、不法ルートで危険な海を渡る人は増える」ため、「政府の強硬策は危機を創り出しているだけだ。合法的な受け入れの拡大に政策を転換すべきだ」との指摘は両手を挙げて賛成である。日本も対岸の火事では済まされない。今から、多様性を受け入れる視野と寛容性を持った若者を育てていきたい。

「鶏卵王国厳戒」

本日の東京新聞朝刊に、鶏卵生産量の第1位の茨城県と同第2位の千葉県で、相次ぐ鳥インフルエンザや飼料高騰で経営不安が広がっているとの記事が掲載されていた。

考えてみれば、なぜ鶏卵の生産量は茨城と千葉がトップで、同じ首都圏近郊の埼玉や栃木、群馬がランキング上位にも入っていないであろうか。
ネットで検索したところ、鶏は夏場の暑さに弱いので、毎年最高気温を記録する熊谷や館林がある埼玉県や群馬県は、飼育が難しい地域とされるそうだ。また、関東の飼料工場は茨城県神栖市に集中しており、千葉県や茨城県へ飼料を運びやすいことも養鶏が盛んになった背景と考えられるとのこと。以前は神奈川県や越谷市など埼玉県南部にも養鶏の盛んな地区があったが、宅地化の波に飲まれ次々に廃業に追い込まれている。そして、大規模な養鶏場があった茨城県や千葉県が関東の養鶏を支えている状況となったようである。

『海を見にいく』

椎名誠『海を見にいく』(本の雑誌社 1986)を読む。
国内外の海の写真を交えながら、海にまつわる思い出やエッセー、小説が綴られている。
アリューシャン列島に位置する小島やニューギニア島の東にあるトロブリアンド諸島、八丈小島など、およそ観光地ではない海が興味深かった。