本日の東京新聞夕刊に、ブラジル・リオデジャネイロのサンバ・カーニバルが3年ぶりに復活したとの記事が掲載されていた。カーニバルとは、元々イエス・キリストの復活を祝う日(3/22〜4/25)の40日前に行われる謝肉祭が起源である。南半球のブラジルなので、今は夏の真っ盛りである。夏祭りのイメージが強いが、キリストの復活を祝う宗教行事の側面を持つ。南米の大半の国が、スペイン、ポルトガルの影響を受けてカトリックだということは覚えておきたい。
日別アーカイブ: 2023年2月18日
『プレイバックへようこそ』
氷室冴子『プレイバックへようこそ』(角川書店 1989)を読む。
「月刊カドカワ」に連載されたコラムで、オリンピックやアイドル、習い事、クラブ活動、結婚・恋愛など、時代によって変遷してきたものを取り上げ、当時30歳前後の同世代向けに、新人類・シラケ世代と揶揄された世代の価値観などが披露されている。といってもお堅いものではなく、角川書店の本なのに、日刊ゲンダイが推薦されていたり、漫画やアニメなども紹介されたりしている。現在65歳前後となった世代の考え方に触れることができて興味深かった。
『小石川の家』
青木玉『小石川の家』(講談社 1994)をパラパラと読む。
全く知らない作者だったが、幸田露伴の孫で、幸田文の娘にあたる人である。1937年、母とともに小石川にある祖父の家で暮らすようになってからの日常が綴られている。作者が東京女子大学国文学科に入学し、祖父に「万葉集や古事記、十八史略」を習っていると話したところ、幸田露伴は「十八史略なんざ、俺は五つくらいの時焼き薯を食べながら草双紙やなんかと一緒に読んだが、お前の大学はそんなものを教えているのか」とあきれ返ったとのくだりが面白かった。