MELVIN CALVIN著『化学進化:宇宙における生命の起源への分子進化』(東京化学同人 1970)をパラパラと読む。
原油や頁岩を調べることで、無生物から生物へどのような化学的進化を遂げたのか、水素や酸素、窒素、炭素の4元素から紫外線や熱、電気などで、どのような過程を経てタンパク質やアミノ酸になったのかの研究である。生化学という分野があるということだけは分かった。
日別アーカイブ: 2021年11月7日
羽生イオンまでサイクリング
「中央アジア3ヵ国 タリバン政権への対応 温度差」
本日の東京新聞朝刊に、久しぶりにトルクメニスタンに関する記事が掲載されていた。トルクメニスタンは1991年に旧ソ連から独立して以来、ニヤゾフとベルディムハメドフの2人しか大統領になっていない、極めて独裁色の濃い国である。1995年に国連から「永世中立国」に認定され、隣国とも政治的関係を絶っている国である。埋蔵量世界第4位の豊富な天然ガスを有し、大規模な灌漑による綿花栽培と合わせて、着実な経済成長を実現している国でもある。地獄の門とも呼ばれる、24時間365日燃え続ける天然ガス田のダルヴァザ・ガス・クレータが有名である。授業中に動画を紹介したクラスもある。
そんなトルクメニスタンは内陸国であるため、天然ガスを輸出するにはパイプラインを敷設するしかない。しかし、北はカザフスタンやウズベキスタン、南はイラン、カスピ海を超えた西岸はアゼルバイジャンと資源国に囲まれている。そのため、どことも同盟関係を組んでいないトルクメニスタンとしては、アフガニスタン、そして人口が多いパキスタンやインドまでパイプラインを通したい思惑が強い。アフガニスタンのタリバン政権はここしばらく安泰であろう。
「北京 大気汚染深刻」
本日の東京新聞朝刊に、北京市内でPM2.5による深刻な大気汚染の模様が報じられていた。
PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質のことである。2.5とは直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)を指し、髪の毛の太さの30分の1の大きさ以下の非常に小さな粒子のことである。
昨日も書いたが、中国は無尽蔵といって良いほど石炭が産出されるので、石炭の燃焼の際に生じる有害物質が大気中で光やオゾンと反応し、PM2.5が生成される。PM2.5は、粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させるものである。
記事には触れられていないが、こうした大気汚染は国境などなく、隣国の平壌やソウルでも深刻な被害をもたらしている。古い工場や発電所で石炭を燃やすために、有害物質が垂れ流しとなってしまう。