本日紹介した東京新聞の朝刊記事より。
日本の15倍を超える南米アマゾン川の熱帯雨林が、畜産の飼料となる大豆などの農地転用により破壊されているとのこと。授業の中で、熱帯雨林は面積もさることながら、厚みをみることも大切です。生物基礎の授業で、熱帯雨林の階層構造について学習します。ざっくりと説明すると、
- 高木層:太陽光線を直接受ける枝葉が繁る樹木
4-5mを超える植物の内、概ね8m以上 - 亜高木層:4-5mを超える植物の内、概ね8m未満
- 低木層:高さ0.8mから2m程度
- 草本層:高さ0.8mから1.0m未満の維管束植物(シダ植物と種子植物)
- 蘚苔(せんたい)層:5~10cm以下、地表に密着したカーペット状のコケ植物
に区分けされる
の5層構造となります。この全部が光合成するので、莫大な量の二酸化炭素と酸素の交換が行われています。ステップや亜寒帯は面積は広いですが、植生が乏しく光合成はさほど行われません。一方、熱帯雨林は厚みに注目すると、面積以上にその価値が理解されると思います。