菅原篤『三蔵法師インドを行く:続・西遊記の旅』(筑摩書房 1984)をパラパラと読む。
仏典を求めてインドへ旅立った三蔵法師・玄奘のインドでの活躍が描かれている。物語中の仏塔の説明で次のように書かれている。
さて仏塔はどうして生まれたのだろうか?
いまから約2500年前ころにお釈迦様が亡くなったのち、その教えをしたった人たちが遺骨や歯や爪や髪の毛をつぼにいれ、塚を築き、その上にしるしを作ったものが、仏塔のはじまりであった。塚はもちろん、お釈迦さまにゆかりのある土地につくられrた。それがやがて、塚の上に記念の建物が作られたり、かざりが置かれるようになった。もちろんインドがその発祥の地であるが、仏教が東アジア全域にひろがるにつれ、方々に仏塔がたてられた。
法隆寺の五重塔やインドネシアのボロブドゥールなども仏塔が進化したものだと考えられている。