『「鉄のぬけ道」をあるく』

松尾定行『「鉄のぬけ道」をあるく:知ってて得する88のルート』(東京堂出版 2007)を手に取ってみた。
筆者自身が、本邦初の「鉄の抜け道」実態調査報告書と名打っているように、北は北海道から南は九州まで、路線こそ違うものの極めて近い駅同士を繋ぐ抜け道が写真入りでまとめられている。埼玉県では、JR高崎線の宮原駅とニューシャトルの東宮原駅を結ぶ900mの道のりに始まり、JR宇都宮線の土呂駅とニューシャトルの加茂宮駅、同じくJR宇都宮線の土呂駅と東武野田線の大宮公園駅、東武野田線の北大宮駅とニューシャトルの鉄道博物館駅の4本の抜け道が、情報量いっぱいに紹介されている。他にもマニアには楽しめるような内容が満載であったが、さすがに読んでみようという気持ちにはならなかった。