月別アーカイブ: 2021年8月

東海道珍道中(最終日)

朝起きてニュースを見ると、数十年の一度の大雨に警戒と喧伝していたので、進むのも留まるのも得策ではないと判断し、たった3日目にして撤収。
空を見上げると、どんよりとした曇り空で、ふと芥川龍之介の『羅生門』にある「門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている」の一節を思い出す。
すぐに帰るのも勿体無かったので、三島駅前でレンタカーを借りて、自転車を回収し、富士山までドライブをした。しかし、富士スバルライン五合目は、マイカー規制で全面通行止めとなっていたので、御殿場口新五合目という寂れた駐車場に車を停める。しかし、あまりに寒く、こちらもすぐに撤収。
結局、はま寿司で食事をし、ブックオフでポケモンカードを物色しただけで、いつもの日曜日と変わらない行動パターン。

三島駅から新幹線で帰ってきた。これまでモンベルの横型の輪行袋を愛用していたが、横型は長さがあるので、新幹線の3列シートの荷物置き場にしか置くことができない。一方、縦型はこれまで面倒くさいと思っていたが、肩に担いだ時にバランスが良く、新幹線の2列シートのところにもすっぽりと収めることができたので、使い勝手が良かった。今後は縦型をオススメしたい。
身長130センチ台の下の子が自転車を担ぐ練習を全くしておらず、お父さんが2台の自転車を担いで駅構内を歩く羽目になった。一人の時は面倒に感じるが、父親としての責任感を感じているのかしまのか、普段以上の力が出て、映画版クレヨンしんちゃんに登場する野原ひろしになった気分である。

東海道珍道中 2日目

今朝、起きがけに天気予報を見ると一日中曇だったので、予定通り進むことにした。小田原駅前ホテルを出発し、とりあえず小田原城を見物。天守閣には登らず、静岡方面に向かって再出発。箱根越えや熱海経由は坂がきついため、山北町や御殿場を経由する国道246号沿いを走る。
ちょうど通り道だったので、酒水の滝に立ち寄る。マイナスイオンの効果なのか、コロナ禍を忘れさせるオーラに満ちていた。子どもたちは自転車で激坂を登っていった。

つくづくタイミングが悪いのか、スマホに情報に頼りすぎて自分で考えようとしないのが悪いのか。たしかに、山で急に雨が降り出して雷が鳴れば焦ってしまうが、山の天気の変わりやすさを考えれば、もう少し様子をみるべきであったかもしれない。子どもと一緒ということで焦ってしまった。
三島のホテルに投宿し、テレビニュースを見たら、ここ数日、東海から西日本は大雨土砂災害に注意とのことである。

さあ、明日どうしようか。追伸数年前に新城幸也選手にサインを書いてもらったスクイーズボトルであるが、たった2日間の使用で「チバリヨ!」のサインが消えてしまった。でも、大事に保管するよりも、ガンガン使い込んだ方が、新城選手の望むところであろう。

東海道珍道中(初日)

本日思い立ったが吉日と、息子2人と東海道中膝痛気の旅に出た。とりあえず日本橋まで走って、一路西を目指すだけのノープランである。ただし、国道1号線なので、素泊まりであれば、どこでも泊まれるので、行けるところまで行こうと思う。困ったら近くの駅から輪行で帰ってくればいいだろうと、輪行袋だけは3つ用意した。
途中藤沢の手前でダウン。帰りに使う予定の輪行袋を急遽広げて小田原まで電車移動。
さて明日雨予報の中で、どこまで行けるだろうか。
普段仕事で、このプロジェクトに不備はないのか、不測の事態が起きたらどうするのかと、リスクマネジメントばかりに神経を使っているので、たまには冒険をしないと心身のバランスが崩れてしまう気がする。

「ベラルーシ 拷問・逮捕 強まる弾圧」

本日の東京新聞朝刊に、ベラルーシの「欧州最後の独裁者」とも称されるルカシェンコ大統領を巡る政治情勢が報じられていた。ルカシェンコ大統領の人物よりも、ベラルーシの国について書いてみたい。
ベラルーシはロシアの西側に位置し、東にポーランド、北にラトヴィア、リトアニア、南にウクライナがある。ちょうどEUに加盟しているバルト三国やポーランドと、西部EU寄りで東部はロシア寄りの玉虫色のウクライナ、そして旧ソ連の頭領であったロシアに挟まれた微妙な場所である。そのため、EUとの緩衝材的な役割を果たすことで、ロシアから政治的・経済的恩恵を受けてきた国である。

輸出品目のトップに、肥料で用いられるカリウムが上位に上がっている。カリウムは窒素やリンに肩を並べる肥料の三大要素である。統計を調べてみると、カナダ、ベラルーシ、ロシア、中国、ドイツの生産上位 5 か国で、世界のカリウム鉱石の生産量の 80%強が占められている。一人当たりのGDPは6,283ドルであり、ブラジルやペルーと同じくらいの中所得国である。一方で、旧ソ連的な管理経済が維持されており、2019年のIMFの調査によると、失業率は先進国を遥かに上回る0.3%となっている。

また、2015年1月には、対外統一市場の形成、域内の人・モノ・サービスの自由を発展させるという、EUと全く同じ狙いの「ユーラシア経済同盟」が発足している。現在加盟国は、ベラルーシ、ロシア、カザフスタン、アルメニア及びキルギスの5か国で少し寂しい顔ぶれである。ベラルーシの視点から、欧州や西アジアの政治経済を見ていくのも面白いであろう。

「ギリシャ山火事拡大」

本日の東京新聞朝刊に、ギリシャの山火事の模様が報じられていました。
以下が気象庁が発表しているギリシャの雨温図である。地中海は地軸の傾きにより、夏に亜熱帯高圧帯(下降気流が発生し降水量が少ない)に覆われるため、極端に雨が少なくなります。一方で冬は亜寒帯低圧帯(上昇気流が発生し降水量が多い)に覆われるため、まとまった降雨があります。

日本で山火事というと、フェーン現象で乾燥した山風が吹きおろす冬の季語になります。しかし、ギリシャを含む地中海性気候の地域では夏に山火事が発生します。大学入学共通テストでも、災害の原因に関する出題が増えているので、火災と乾燥の相関性は重要ですね。

なお、Csは特徴的な気候区分なので、受験で狙われやすいです。大陸の西側で、砂漠に隣接した地域のみですので、地図と一緒に暗記してしまいましょう。

・地中海沿岸(南欧~北アフリカ~西アジア)
・アメリカ西海岸
・オーストラリア西・南海岸
・チリ西岸、中央アジアの一部