「ギリシャ山火事拡大」

本日の東京新聞朝刊に、ギリシャの山火事の模様が報じられていました。
以下が気象庁が発表しているギリシャの雨温図である。地中海は地軸の傾きにより、夏に亜熱帯高圧帯(下降気流が発生し降水量が少ない)に覆われるため、極端に雨が少なくなります。一方で冬は亜寒帯低圧帯(上昇気流が発生し降水量が多い)に覆われるため、まとまった降雨があります。

日本で山火事というと、フェーン現象で乾燥した山風が吹きおろす冬の季語になります。しかし、ギリシャを含む地中海性気候の地域では夏に山火事が発生します。大学入学共通テストでも、災害の原因に関する出題が増えているので、火災と乾燥の相関性は重要ですね。

なお、Csは特徴的な気候区分なので、受験で狙われやすいです。大陸の西側で、砂漠に隣接した地域のみですので、地図と一緒に暗記してしまいましょう。

・地中海沿岸(南欧~北アフリカ~西アジア)
・アメリカ西海岸
・オーストラリア西・南海岸
・チリ西岸、中央アジアの一部