本日の東京新聞朝刊に、スペイン北東部のカタルーニャ自治州の州議会選挙に関する記事が掲載されていた。州都バルセロナを中心とするカタルーニャは756万人の人口を数え、4694万人のスペイン全体の16%に過ぎないが、経済的にはスペインのGDPの20%を占め、貿易でもスペイン経済の牽引役を担っている。また言語や民族的には、スペインとフランス、イタリア3国の中間に位置する。ちなみにカタルーニャ語を公用語とする国は、スペインとフランスの国境となっているピレネー山脈に位置するアンドラ公国がある。
私は「鶏口牛後」という諺が好きです。中国の戦国時代の言葉で、「大きな組織の末端ではなく、小さな組織のトップでいなさい」という意味です。カタルーニャ自治州政府としては、スペインの国内で燻っているよりは、独立してEUの一員としてやっていく方が良いであろう。ただ、EUという自由貿易体制の域内で、経済的に潤っている地域が独立するという動きが広がってしまうのはどうだろうか。