月別アーカイブ: 2019年2月

サイクルパラダイス東京倉庫

本日,江戸川区葛西にあるサイクルパラダイス東京倉庫という中古自転車・パーツのお店に出かけた。
サイクルバラダイス東京倉庫はヤフオクに多数出品している店舗で,土日しか一般営業を行っていない。ネット上の写真を見る限りは品揃え豊富だが,実際は大したことないだろうと,半分ネタのつもりで出かけた。しかし,店舗に一歩足を踏み入れると,立錐の余地もないほど完成車やらフレームやら中古コンポーネントがひしめき合っている空間に身を置くことになる。間口が狭いこともあり,桃源郷に迷い込んだ漁師の気分だ。
ブレーキキャリパーを探していたのだが,値段との折り合いが付かず,2,000円のサイコンだけ購入した。往復の電車賃を勘案すると決して安い買い物ではなかったが,いっときの心の洗濯となった。

『原発大崩壊!』

武田邦彦『原発大崩壊!:第2のフクシマは日本中にある』(ベスト新書 2011)を読む。
電力会社や原子力安全・保安院は原子炉の「安全」しか見ておらず,冷却のための電力や周辺住民の避難体制まで見越した安全を見ていない事実を積み上げていく。御用学者によるデータの「捏造」によって作られた安全神話に対して,当たり前の疑問をぶつけていくことが大事だと述べる。

私も原子力安全委員会に所属しているときに痛感しましたが,官僚というのは「わざと」難解な言い回しをして,責任の所在や本質をわからなくさせることに長けています。また,(中略)「御用学者」というのは,もっともらしくウソをつくプロです。素人が真正面から向き合ったところで,丸め込まれるのがオチでしょう。だから,自分たちのわかる範囲の議論をすべきなのです。
「原発が壊れたら,放射性物質は飛び散りますか?」
「飛び散る場合は,私たちは被ばくするのですか?」
このようなシンプルな問いかけを,イエスかノーでしか答えられないように追いつめていく。難しい技術的な話は御法度です。

ただし,後半は地球温暖化の確定されたデータは存在せず,中世代はもっと暑いなかで恐竜は元気に動き回っていたではないかと疑問を呈し,「安全な原発」を推進し,再生可能エネルギーは自然を破壊するものであり期待すべきではないと熱弁する。「あなたこそ御用学者ではないのか」と,思わずツッコミを入れてしまった。

『ハローバイバイ関暁夫の都市伝説』

関暁夫『ハローバイバイ関暁夫の都市伝説:信じるか信じないかはあなた次第』(竹書房 2006)を読む。
アポロ11号の月面着陸疑惑や徳川埋蔵金などの定番の都市伝説だけでなく,いかにも創作っぽい陳腐な話まで列挙されており,あまりワクワクしなかった。

最後に,アメリカが北朝鮮の核開発をあえて見過ごしているのは,中国を封じ込めるために北朝鮮を攻撃するチャンスを伺っているという,至極真っ当な国際関係論が紹介される。なんじゃこりゃと思ったのだが,それ自体がまさに都市伝説ではないか。

日本は北朝鮮と,その背後にある中国との戦争に巻き込まれていくでしょう。

これを聞いて「そんなおおげさな」と思う読者も多いと思います。でも悲しいかな,そうなりかねないのです。では,なぜ戦争になっていくのか?
それは,後ろでその絵を描いている国があるからです。その国とはズバリ,アメリカです。アメリカは大国・中国を牽制しておきたい。そのためには北朝鮮を抑えておく必要があります。
では北朝鮮と戦う時,基地はどこになると思いますか? アメリカ本土からいちいち戦闘機を飛ばす? そんなワケないですよね。ハワイでも遠い。その時の拠点は,もちろん日本。
横田,横須賀,沖縄の基地から北朝鮮に向けて爆撃機が飛び立つことになるのです。

しかし,日本ほど戦争に対する抵抗がある国は世界にはありません。突然そんなことが始まれば,マスコミ,国民こぞって大反対運動が起きるでしょう。日本にはまだそういうムードがあります。でも,北朝鮮が核実験をしているとなれば反応も変わってきます。
それに相手は日本人を拉致した国です。アメリカで横田めぐみさんのドキュメント映画が作られ,公開されているのをご存知ですか? この映画も,ブッシュ大統領が横田さん夫妻に会ったのも,全て日本の世論作りのためでしょう。
実際,アメリカでは横田夫妻とブッシュ大統領が面会したことはほとんど報じられていません。あれは日本向けのアピールだったのです。
大統領と両親が面会したことすら報じられていない国で,めぐみさんの映画が作られ,公開されるのは,どうもおかしな話です。他の意図があるとしか考えられません。

北朝鮮の問題は,メディアを使って国民をゆっくりとマインドコントロールするのにうまく使われているのかもしれません。
確かに北朝鮮がやっている事はメチャクチャです。しかし,日本を拠点として戦うために,アメリカが関与していると考えられるのです。
そもそも,北朝鮮が核開発・実験をすることが出来たのは,韓国から流れた資金のおかげだという話があります。
盧武鉉大統領の対北朝鮮の宥和政策(太陽政策)がそれを加速しました。しかもその資金の流れを,アメリカもわかって黙認していた。
わざと流させていたというんです。なぜなのか? それは北朝鮮に核を開発させ,攻撃する口実を作るためです。
加えて,日本の世論をアメリカに都合のいいように変えるためです。そのために何年も前から着々と”仕込み”をしていたワケです。

アメリカがここまでやっているというのは,どんどん力をつけている中国を封じ込めるためです。北朝鮮と日本にアメリカの拠点があれば,中国も下手なことはできない。早くから中国を仮想敵としていたアメリカは,じわじわと包囲網を作っているのです。だから北朝鮮が核実験を行ったことは,アメリカに好都合でした。
いや,むしろ喜んでいたのかもしれません。(後略)

この都市伝説が本当だとしたら,先日の安倍総理がノーベル平和賞に推薦するなどのトランプ大統領礼賛も頷ける話である。

『坊っちゃん殺人事件』

内田康夫『坊っちゃん殺人事件』(幻冬舎文庫 2010)を大体読む。
1992年に刊行された本の文庫化である。「つまらない」の一言に尽きる。筆者自身のあとがきでもそのつまらなさを説明している。読者はマンネリを楽しむつもりで手にとっているのに,その期待が「作者の身勝手」な試みによってものの見事に裏切られる。作者は『坊っちゃん』を読んだことがある読者には面白く読んでもらえると推定するが,『坊っちゃん』を読んだことのある諸氏にとっても不快感しか残らない作品であった。

本書『坊っちゃん殺人事件』は僕の作品の中でも特筆すべき異色作となるでしょう。お読みになって分かるとおり,この小説は主人公・浅見光彦のモノローグの形で書かれています。多少なりとも深読みの読者なら,この文体とどこかで出会った記憶があるような印象を持ったのではないでしょうか。
まさにその直観は正しいのであって,『坊っちゃん殺人事件』は夏目漱石の『坊っちゃん』野,いわば「本歌取り」なのです。そのことを踏まえて読んでいただくと,この作品の面白さが一入増すはず――と思うのは,作者の身勝手というものでしょうか。

〝おわてんねっと〟からのお知らせ

以下,救援連絡センターのメーリングリストから


【2・24「天皇在位30年記念式典」反対銀座デモ】

日時:2019年2月24日(日)13時
集合:ニュー新橋ビル地下2Fニュー新ホール(新橋駅すぐ)

※政府主催の「天皇在位30年記念式典」の同時刻に抗議デモを行います。
福島県知事が「国民代表」で天皇に感謝の辞をのべ、沖縄出身の歌手が
明仁作詞・美智子作曲の歌を捧げるというとんでもない展開です。
明仁の30年なんて祝わない、祝えない!抗議しよう!

【3・30 天皇「代替わり」直前!今からでも“NO”と言おう集会】

日時:2019年3月30日(土) 13:15開場
場所:文京区民センター2F

※天皇制反対の集まりに参加したことのない皆さんも、久しく参加して
いない皆さんも大歓迎!
おわてんねっとが総力をあげて、5つのテーマで現代天皇制の問題を
指摘します。代替わりに向けて、予備知識がつくこと間違いなしです!

★このほか、4/28~5/1は連日の抗議アクションを予定しています!
乞うご期待!

【主催】終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)
TEL:090-3438-0263 mail:owaten@han.ten-no.net
ツイッター:「おわてんねっと」 web:http://han.ten-no.net/