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『天地明察』

冲方丁『天地明察』(角川文庫 2012)を読む。
感動作という触れ込みであったが、4代将軍家綱の時代に改暦を担当した渋川春海の生涯を描く。
保科正之や山崎闇斎、関孝和、徳川光圀、朱舜水、酒井忠清など歴史上の人物が、同じ17世紀後半の同時代の人物だったことに感動した。特に保科正之の主人公以上に、幕政に対するストレートな思いがよく伝わってきた。
しかし、教材研究の一環として読んだので、ストーリーの面白さがいまいち頭に入ってこなかった。