住宅史研究会編『日本住宅史図集』(理工図書 1970)を読む。
大学の建築学科や家政科の講義の参考文献として編集されたもので、縄文時代の竪穴式住居から1960年代の団地や都市計画まで、2000年間の日本の住宅の展開図や構造の絵や写真が並ぶ資料集となっている。一概には比べられるものではないが、1950、60年代の鉄筋コンクリートの団地よりも、古代の茅葺の家や中世の茶室の方が遥かに人間らしいと感じる。
最近は日本の住宅事情を評する「ウサギ小屋」という言葉もあまり聞かれなくなったが、熱帯夜が続く今日この頃、果たして都心のワンルームマンションと古墳時代の住宅と、どちらが寝苦しいのだろうか。
昼間の疲れが出たためか、何だかよく分からない文章になってしまった。