本日の東京新聞朝刊「こちら特報部」に、今月末で定年退職する京都大学原子炉実験所の小出裕章助教のインタビュー記事が載っていた。
小出氏は「人間には、未知の領域を知りたいという抑え難い欲求がある。研究者は国家や権力から独立し、真理探究に専念すべきだ」と述べた上で、自身が辿り着いた真理については「原子力は危険で破壊的であり、犠牲を押しつける差別の問題である」とする。さらに、「突き詰めれば原子力は軍事の問題。日本という国家は原子力を進め、核保有につなげたい。そのため、原子力研究は国家の思惑に左右される。研究者はこの状況を自覚して行動すべきだが、出世したい、給料を上げたいと考え、国家に抱え込まれていった」と述べる。
原子力は「差別の問題」であるという見解を、小出氏あちこちで話されているが、この問題の根は深いと考える。日本で一番根深い人権問題といっても過言ではない。環境問題や、格差の問題だけでなく、同和問題や労働問題まで含む「人権差別の総合商社」といっても言い過ぎではないだろう。
斯くなる上は、原発の息の根を止めるために広範囲な勢力の結集が大前提となるであろう。
同じく、東京新聞の朝刊1面には、原発や環太平洋連携協定(TPP)、労働法制など11の政治的テーマに関して普段は別々に活動している団体が共同で企画した「安倍政権NO!☆0322大行動」の模様が写真付きで紹介されていた。東京都千代田区の日比谷公園を出発した参加者1万4千人が国会を取り囲み、「戦争反対」「安保法制は認めない」と叫んだ。
とんちんかんな安倍政権はそのうち、プルトニウムをたんまりと溜め込み、「積極的平和外交」と喧伝してプルトニウムを海外へ転売していく時代錯誤なことをやりかねない。さてこの間違った方向性をどう止めていくか。自分は何をすれば良いのか。今の自分は何ができるのか。
とりあえず、リンクだけ張っておきます。
Link: 安倍政権NO!☆0322大行動実行委員会
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