鈴木喬『モンゴルを行く』(東洋出版 1999)を読む。
JICAの国際協力専門員として、モンゴルのダルハンにある国営製鉄所でコンサルタント業務に携わった著者の2年間にわたるモンゴル滞在記である。
還暦を過ぎた「おじさん」の生活の視点を通して、近くて遠い国モンゴルの食事や風習、自然について語られる。
停電や電話の不通が日常的に発生し、行政の整備が遅れ、交通網の不備が指摘されるなど、1992年に民主化され、重工業に力を入れ始めた1990年代後半のモンゴルの変化ぶりが垣間見える。
首都のウランバートル辺りは大きく事情も変わっているであろうが、田舎の方は現在でも半遊牧半定住の生活を送っているのかもしれない。
『モンゴルを行く』
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