日別アーカイブ: 2015年3月26日

『モンゴルを行く』

鈴木喬『モンゴルを行く』(東洋出版 1999)を読む。
JICAの国際協力専門員として、モンゴルのダルハンにある国営製鉄所でコンサルタント業務に携わった著者の2年間にわたるモンゴル滞在記である。
還暦を過ぎた「おじさん」の生活の視点を通して、近くて遠い国モンゴルの食事や風習、自然について語られる。
停電や電話の不通が日常的に発生し、行政の整備が遅れ、交通網の不備が指摘されるなど、1992年に民主化され、重工業に力を入れ始めた1990年代後半のモンゴルの変化ぶりが垣間見える。
首都のウランバートル辺りは大きく事情も変わっているであろうが、田舎の方は現在でも半遊牧半定住の生活を送っているのかもしれない。

ポリープ切除

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本日、市内にある病院で大腸の内視鏡検査を受診した。
昨年9月の人間ドッグで便潜血が認められ「要検査」という結果だったが、忙しさにかまけてしばらく放っておいたままだった。
午前中は便が透明になるまで、スポーツドリンク風味の下剤を15分おきに200cc飲むという「拷問」の時間であった。幸い、1リットルくらい飲んだ段階で看護士からOKを貰い「釈放」された。
午後から肛門に内視鏡を差し込んでの診察であった。肛門の奥に何か物が入るという経験も初めてだし、お腹が張って体の中がもぞもぞ動くような不快感は、今思い返すだけでも吐き気が催されてくる。
奥まで内視鏡が入ったところで、医者から41歳という年齢には珍しく1.5cmから2cmほどのポリープがあるという指摘があった。早速電気メスで切除することになった。メスの痛みは全くなかったが、洒落でなく今まで他人事であった癌という言葉に「ガーン」とショックを受けた。切除したホルマリン漬けのポリープを見せてもらったが、キノコ状の赤キャベツのような結構な大きさのものであった。幸い見つかった時期が良かったので、大きな心配は不要ということだったが、もう少し放っておいたら一大事であった。