月別アーカイブ: 2013年9月

大学案内研究:東京情報大学

東京情報大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
「東京」と名が付いてものの「東京ディズニーランド」と同じで東京にはない。新設の小規模大学かと思っていたが、1988年に設立され、創立26年を迎える募集定員500名の中規模大学である。東京農業大学や付属高校を運営する学校法人東京農業大学が母体となっている。設立された1980年代後半というと、おそらくはバブル景気華やかりし頃で、団塊ジュニア世代を抱える世帯が郊外にどんどん家を構えていった時期である。団塊ジュニア世代が食いつくような学部を用意したのであろう。開学当初は経営学科と情報学科からなる経営情報学部として出発している。その後、1992年に大学院が開設され、情報文化学科や環境情報学科などの改廃があり、現在では、12コース制の総合情報学部総合情報学科の1学部1学科構成となっている。
キャンパスは千葉駅からJR総武線、都賀駅で千葉都市モノレールに乗り換え、千城台駅で降りて、バスで7分という不便な場所にある。千葉駅から25分の直通通学バスが1日8往復運行されている。また、東京駅からも1日に11本も大学正門前を通る高速バスが運行されている。

心理・教育、スポーツマネージメント、起業・商品開発、会計・金融、社会コミュニケーション、CG・Webデザイン、映像・音響、千葉地域構想、地球・自然環境、システム開発、ゲーム・アプリケーション、ネットワーク・セキュリティの12コース編成である。情報とは畑違いのようなコースも設置され、数学や情報、商業などの教職課程も置かれている。500人規模なので、そのスケールを生かした科目の設置が可能なのであろうが、体系的な学びという点では疑問が残る。
なお、世田谷にある東京農業大学の授業も無料で受講できる制度があるが、活用している学生はほとんどいないであろう。

コースの選択については丁寧になっており、1年次の前期は全員共通科目を学び、1年次後期から2年次前期までは12コースを横断的に学び、2年次後期からプレコース選択、3年次よりコースと研究室を決定する仕組みとなっている。少しでも研究室とのミスマッチを防ぐ仕組みが整っている。また3年次後半より、コースを横断するプロジェクト研究も実施されている。

東京農業大学の源流は、明治時代に主要大臣を歴任した榎本武揚が創設した「育英學」にまでさかのぼるそうだ。
東京農業大学や付属高校が黒字なので大した経営努力、授業工夫をしなくても生き残っていけるであろうが、若手の教職員を中心に、もう少し理念や目的を絞って、単体でも黒字になるような将来性を打ち出す必要があるのではないか。

大学案内研究:共愛学園前橋国際大学

共愛学園前橋国際大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
1888年に設立された前橋英和女学校、1945年に開設された共愛学園中学・高等学校が母体となり、1999年4月に開学した新しい大学である。特待生制度や奨学金制度が、これでもかというほど充実している。特待制度では、入学前に英検2級などをとれば、初年度の授業料が全額免除となる資格特待生や入試特待生、小・中学校教職特待生などがある。スポーツ特待生では、水泳、バドミントンに加え、極真空手道が対象となっている。また、入学してからも学業奨励奨学金、コース学業奨励奨学金、共愛ワークスタディ奨学金に加え、時給宇1000円の学内アルバイトのようなキャンパス・インターンシップ、学生プロジェクト支援制度などが設けられている。

国際社会学部国際社会学科のみの単科大学である。英語、国際、情報・経営、心理・人間文化、児童教育の5つのコースが設けられている。児童教育以外のコースは入学後の選択となっている。少人数の利点を生かし、外国語科目、共愛コア(教養)科目、自由選択科目など50単位以上を共通履修とし、コースを問わず「共愛=共生の理念」「グローバル社会に生きるための、グローカルリーダーの素養」の育成を目指している。またネイティブ講師との1対1での英語学修や、社会人と一緒に全て英語で学ぶ授業、さらにアクティブ・ラーニングを全面的に取り入れ、少人数のメリットを最大限に生かしたグローバルキャリアトレーニング科目が副専攻として置かれている。秋田公立の国際教養大学とまではいかないが、そうした英語をベースにした教養教育に特化するという方向性は応援したい。

群馬県にある新設大学ということで、偏見の目で見ていたが、パンフレットを読めば読むほど、大学の確固たる姿勢が伝わってくる内容であった。
受験生は大学の場所や校舎、偏差値だけでなく、カリキュラムの中身で判断してほしいと思う。

手帳遍歴

2013-09-23 23.41.24

最近、新しく購入した手帳を見るたびに、1日1ページをどのように活用しようか、どういった場面でどういった文房具を使用しようか、今年度の手帳との切り替えはどのように行おうか、などいろいろ妄想している。来年の日記について考えるということは、今以上にいい生活が来年待っていることを自分自身に期待することである。
10年ほど前システム手帳を購入したが、2年ほどで使わなくなってしまった。カバーも中身も年度ごとの切り替えがないため、真新しい手帳を前に新年度に対するワクワクする気持ちが沸き起こってくる機会がなくなってしまったからだ。その後、システム手帳にはなかった持ち運びやすさにひかれ、「超」整理手帳を3年ほど使った。しかし、超整理手帳もスケジュールを概観するには適しているが、自由に記入する欄がないことに不便を感じるようになり、年度ごとに市販の手帳を購入することにした。市販手帳もA5サイズ、B6サイズ、バーチカル式やビジネス式など1年ごとに切り替えていった。3〜4年するうちに、今度は記入の方法や場所が制限されてしまうように感じ、昨年末より余白や白紙が多いA5サイズの手帳に落ち着いたところであった。しかし、いざ使ってみると記入する欄が自由が過ぎて、どこにメモしたのか分からなくなってしまう始末である。そのため、1日1ページのほぼ日手帳の購入に至った。

パンフレット研究:東京未来大学

東京未来大学の大学案内(2014年度版)を読む。
全国で専門学校を経営する学校法人三幸学園が2007年に、足立区堀切の廃校となった中学校跡地を活用して開学した新しい大学である。当初は、こども心理専攻とこども保育・教育専攻からなるこども心理学部だけでの出発であったが、2012年に経営学と教育学、心理・コミュニケーションを幅広く学ぶモチベーション行動科学部が新設されている。
パンフレット全体が何を学ぶということよりも、どんな資格を取ってどういう職につけるか、ついたかという紹介がベースとなっている。1年次よりキャリアガイダンスやインターンシップが始まり、また、入学から卒業まで担任とは別に、キャンパスアドバイザーが付き、とにかく就職への面倒見は良い。小学校や幼稚園、保育士の免許が取れないこども心理専攻でもしっかりと就職を実現している。一方、カリキュラムの方は専門学校のような内容で、一般教養科目はおそらく大学設置基準をギリギリ上回る程度の科目しか用意されていない。また専門科目もあまり選択の余地はなく、教員の「無駄」のない「効率的」なカリキュラムとなっている。
モチベーション行動科学部は2012年度入試で定員100名のところ入学者20名という厳しいスタートとなった。2013年度入試では54名が入学しているので、人気は上昇中なのだろうか。学部設立と同時に、「一般社団法人モチベーション・マネージメント協会」なる団体を設立、東京未来大学の学生に「公認モチベーション・マネージャー」の資格を認定する仕組みをとっている。

東京未来大学よりも、東京未来大学を経営する三幸学園の方に関心を持った。沿革を見ると、設立されたのが1985年と新しいのだが、翌年からほぼ毎年全国各地に専門学校をオープンさせている。その勢いが半端でない。1986年に東京医療秘書専門学校を開校したら、毎年のように校舎を開設し、1992年に大阪リゾート&スポーツ専門学校を開校するや否や、全国9校展開させている。他にもビューティーアート専門学校が11校、こども専門学校が10校、ブライダル専門学校が5校、スイーツ&カフェ専門学校が5校、全国10地域にキャンパスを置く通信制高校まで運営している。
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『ツイステッド』

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地上波で放映された、フィリップ・カウフマン監督、アシュレイ・ジャッド主演『ツイステッド』(2004 米)を観た。
350mlのスーパードライ1缶で心地よく酔ってしまったので、きちんと観た訳ではないが、あまり面白くない作品であった。しかし、展開も良く、話も伏線が張ってあり、途中で観るのをやめるほどではなく、ダラダラと見続けた。