月別アーカイブ: 2013年7月

工事中の圏央道

建設中の圏央道幸手インターチェンジ付近の様子。
20年近く前に、「圏央道が動き出すっ♪」という軽やかなメロディのCMが流されていたが、いよいよ埼玉県東部地区でも圏央道が動き出してきた。高尾山の方では自然を破壊すると訴訟まで抱えてきた高速道路である。菖蒲あたりは一般道まで整備され、昭和の面影の残る国道まで消されてしまった。
しかし、これまで東北道に乗るのに久喜インターまで行ったり、常磐道に乗るのにわざわざ東京外環を経由したりする手間が省けるようになるので、春日部市民にとってはメリットも大きなものになるであろう。しかし、高速道路網の整備が地元の振興の大きな阻害要因となってしまう事例は押さえておくべきであろう。

『雲のむこう、約束の場所』

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試験問題作成の疲れから、夜9時くらいから寝てしまった。しかし、子どもがぐずって大騒ぎしたので12時過ぎに目が覚めてしまった。どうにも眠れなくなったので、地上波で録画してあった、新海誠原作・脚本・監督のアニメ映画『雲のむこう、約束の場所』(2004 コミックス・ウェーブ)を観た。
話のスケールは大きく、展開もテンポよいのだが、物語についての説明がほとんどないため、恋愛や戦争といったテーマの抱える「重み」がいまいち伝わってこなかった。しかし、それらを差し引いても、美しい映像と、吉岡秀隆さんの内省的な声が印象的に残る映画であった。
余談だが、もし宮崎駿さんがリメイクするなら、友情や恋愛を印象づけるような食事のシーンが加わっていたことであろう。

『男の人って、どうしてこうなの?』

スティーブ・ビダルフ『男の人って、どうしてこうなの?』(2003 草思社)を50ページほど読む。
興味を引くようなタイトルなのだが、いかにも欧米的な価値観や家族論、具体例に基づいた内容なので、あまり内容が頭に入ってこなかった。著者は、現在の社会に男性を一人前にする社会的な仕組みがないと述べる。そして、猛々しく、支配的で、競争社会を脇目もふらずに勝ち抜いていくべきであるというジェンダー的な抑圧から自由になり、父親との関係を修復し、妻と対等に向き合い、子どもや同性の親友と積極的に関わりあうことで、男性の成長が望めると述べる。
この手の欧米型生き方ハウツー本は言わんとすることは分かるのだが、どうもすんなりと主張が腑に落ちない。

トミカ卒業

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真ん中の子がトミカ遊びを辞めてしまった。
1歳の頃から4歳まで3年余り、一日も休まずに道路や情景部品をならべ、百台以上あるトミカを転がし、空想世界で遊んできたのに。
トミカの服を着て、トミカのビデオを観て、トミカのCDを聞いて、トミカ博に行って、トミカの寝言を呟いていたのに。
突然、トミカ遊びを辞めてしまった。
つい先週まで夢中になっていたのに。
急に幼児から少年になってしまったようだ。

『最新現場報告 子育ての発達心理学』

清野博子『最新現場報告 子育ての発達心理学:育つ育てられる親と子』(講談社+α新書 2002)を3分の2ほど読む。
全60回に及ぶ新聞連載に大幅加筆されたものである。不条理で辛い子育てを受け入れることで、親としての自覚が生まれ、自分自身の生き方が見えてくる「親育て」の子育て論が展開されている。子どもの心身の発達段階に応じた関わりや環境の大切さが垣間見えた。
しかし、ページを繰っていくうちに、子育てのハウツー本を読んでいるような気がして、途中で読むのをやめてしまった。