日別アーカイブ: 2006年3月10日

『ホテル・ルワンダ』

hotelrwanda_movie

ドン・チードル主演『ホテル・ルワンダ』(2004 南ア・英・伊)を有楽町へ観に行った。
映画館はビックカメラの入っているビルの中にあり、開演までデジカメやパソコンをひやかしながら時間を潰した。久しぶりの遠出で気分も和らいだ。
アフリカの小国ルワンダにおける大量虐殺を通して、欧米の白人による黒人蔑視や自国中心主義、また際限ない近親憎悪が繰り返される部族抗争の現実を描く。しかし、家族愛というヒューマンドラマをメインに押し出しており、紛争の原因である植民地支配の歴史や紛争を煽る武器産業の背景などはほとんど語られない。作品の作り方そのものが『シンドラーのリスト』に酷似しており、作品としてはあまり楽しめなかった。

『幼稚園では遅過ぎる』

井深大『幼稚園では遅過ぎる』(ごま書房 1991)を読む。
幼児教育に取り組み始めた井深氏の最初の著作で、1971年に刊行され、そのタイトルが彼の名言になっているほど有名な本である。刊行当時の「寝る子は育つ」式の放任教育を否定し、乳幼児に対しての積極的な話しかけや音楽、また、手を使った遊びや運動などを提唱する。そして幼児教育の第一義的な責任は母親にあると主張する。