成川豊彦『合格だけを考えろ:試験必勝100の心得』(ダイヤモンド社 1995)を読む。
成川氏は司法試験予備校で有名な早稲田セミナーの創設者である。その著者が主に何年も司法浪人を続ける受験生を想定して、合格の秘訣を説く。著者は司法試験だろうと、公認会計士の試験だろうと、難関大学受験だろうと、そもそも受験なんてものは「情報整理能力試験」でしかないと断じる。そして、要するに、出題の可能性の高い範囲をいかに効率良く整理し、理解して暗記するか。そして、それをどれだけ正確に答案用紙に再現できるかを競う、いわば情報整理の技術コンテストなのであると述べる。
また、著者は難関試験の競争率について、実質競争率は50%であると述べる。つまり、競争率何十倍と言っても、その半分は試験の概要すら知らないビギナーであり、さらに、残りの半分の大半は何度も落ちつづけているベテランであり、結局、実質の合否の差は、今年受かるか、来年受かるかの50%なのである。だからこそ、試験を受ける前に合格を確信し、慌てることなく直前まで基本の整理を怠るなと述べる。
そして試験内容の理解の仕方については、覚えた内容をもう一度ビジュアル化したり、図式化したりして、知識が完全に理解できているかどうか確認すべきだと述べる。
『合格だけを考えろ:試験必勝100の心得』
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