竹内克好『なぜ私は業者テストをやめさせたのか:とにかく親も問題だ。学校や偏差値まかせで子どもが幸せになるか。親の”下請けまかせ体質”をなくせば、かならず教育はよくなる。』(ごま書房 1993)を読む。
全国に先駆けて中学校現場から業者テストの廃止を打ち出した埼玉県の当時の教育長の著書である。教育を単純に家庭教育と学校教育の二元的なものに分類し、とくに家庭教育において道徳や体力をしっかり身に付けさせよと述べる。そのために、両親が長時間労働や遠距離通勤で子育てができないなら、職場を変わる気持ちを持てと威勢がよい。しかし中身の具体性はほとんどなく、保護者向けの講演会程度の内容に終わっている。
『なぜ私は業者テストをやめさせたのか』
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