エルネスト・チェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクルダイアリーズ』(2004 英米)を恵比寿ガーデンシネマへ観に行った。
おんぼろバイクで南米大陸を縦断しながら、ハンセン病に対する差別に苦しむ患者に触れ合ったり、また、資本によって故郷を失い貧しい暮らしを強いられる人々に出会う中で、国境によって分断されている南米の社会を底辺から変えていく決意を固める姿が描かれる。「共産主義革命」にも「キューバ」にも全く触れることなく、南米の人との掛け値の無い交流が、ノートン500の空冷単気筒のエンジン音に刻まれる印象深い作品であった。
□ 映画『The Motorcycle Diaries Movie』公式サイト □