西尾漠『原発を考える50話』(岩波ジュニア新書 1996)を読む。
原子力情報資料室の代表を務める西尾氏が原発の問題点を分かり易く解説する。原子力は火力に比べ中東の政治状況に左右されず、かつ、二酸化炭素の排出を抑えることができる環境にやさしい発電だと政府や電力会社は喧伝する。最近は「環境教育」が中教審でも議論され、総合的学習時間を通じて小中学校から原子力発電のメリットを教育する方向も打ち出されている。但し、やはり原子力発電の技術的なデメリットと、日本がプルトニウムを備蓄することの政治的な影響を考えると諸手を上げての賛成は出来ないであろう。
『原発を考える50話』
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