元日に中島みゆきのベスト盤CD『大吟醸』を買ってきて今クルマの中で聴いている。
紅白で『地上の星』を聴いて早速買いに行ったのだが、収録アルバムが分からなかったので、とりあえず代表的なベストを買ってしまった。中島みゆきについて私はこれまで、中学生の頃薬師丸ひろ子がカヴァーした『時代』が大変気に入っていて、そのオリジナルを歌っている人という印象しかこれまでなかった。しかし、改めて詞を読んでみると、彼女の繊細な悲しみや怒りの感情がうまく表現されていて一度で気に入ってしまった。”ファイト!”という曲にそうした彼女の心情がよく表れているので紹介したい。
私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅、階段で
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった
ただ恐く逃げました 私の敵は 私ですあたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ、あたし男に生まれればよかったわ
そういえばここまで書いて思い出したが、確か学生時代に「みゆきファンクラブ」というサークルに入っている友人がいて、学祭の展示の手伝いをしたことがあった。その時もとうとう聴かずじまいだったが、友人の真剣ぶりが記憶から消えずに残っている。全学連(Z)のシンパという噂(未だに『解放』を定期購読しているというが、本当だろうか…)を聴いていたこともあってか、「ごきぶり」の私が聴く曲ではなかったと当時考えていたのだろうか。(この辺の文脈は分かる人だけで)