日別アーカイブ: 2002年3月18日

正解なき政界の動き

先日鈴木宗男議員と加藤紘一議員の2名が自民党を離党した。そのような自民党のごたごたに際して、必ず野党第一党の民主党の鳩山代表のコメントが出てくるが、いかんせん力がない。今回も「野党激怒!!」などの見出しが出て、「万死に値する」とのコメントが取り上げられているが、いくら語調を強くしたところで国民に訴えるだけのインパクトはない。

社民党が労組との関係を薄め、市民団体にシフトを移しつつある今、私自身は支持はしないが、民主党は新しい労働組合の在り方を模索する中での国家的枠組みでの「民主中道」路線を突き進むチャンスである。まだまだ党の中には良心的な議員もいる中で、くすぶってしまっているのは残念だ。

『思い出トランプ』

向田邦子『思い出トランプ』(新潮文庫)を読む。
直木賞受賞作である「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を含む短編集である。水上勉氏が解説でいろいろと述べているが、正直面白くなかった。非常に私的な部分での気持ちの揺れ動きをうまく描出しているのだが、内容が地味すぎる。