瀬名英明『パラサイトイブ』(角川書店)を読む。
だいぶ発売から時間が経ってしまった本だが、楽しく読むことができた。
中学高校の生物の授業では脇役的な存在であったミトコンドリアという基質が、実は思考を有していたというところから話は展開される。専門用語の羅列が続く個所も多く見受けられたが、すんなり読み進めていくことができた。
作中、登場人物である吉住医師をして臓器移植に賛成的な発言を行なっているが、臓器移植法が成立した現在だからこそ、もう一度成立前の議論を振り返る必要があるかもしれない。
『パラサイトイブ』
コメントを残す