椎名誠『海を見にいく』(本の雑誌社 1986)を読む。
国内外の海の写真を交えながら、海にまつわる思い出やエッセー、小説が綴られている。
アリューシャン列島に位置する小島やニューギニア島の東にあるトロブリアンド諸島、八丈小島など、およそ観光地ではない海が興味深かった。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『まほろ駅前多田便利軒』
第135回直木三十五賞受賞作、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』(文春文庫 2009)を読む。
2006年に刊行された本の文庫化である。東京・神奈川の住民であれば、すぐに町田市と分かるリアルな物語舞台が設定されている。
様々なドラマが生まれるのだが、いまいち刺さらなかった。
『毎日が冒険』
高橋歩『毎日が冒険』(サンクチュアリ出版 2001)をパラパラと読む。
著者は世界一周や東日本でのボランティアなど破天荒な冒険にチャレンジする実業家である。著者自身が高校3年生から浪人生活、大学中退、映画「カクテル」に憧れてバーの開業、そして、自伝を出すための出版社の立ち上げにいたるまでの爆ぜる思いが綴られている。ちょうど同世代の作家であり、90年代の浪人生活や大学での一人暮らしなど、共感する部分が多かった。
『映画つくりの実際』
新藤兼人『映画つくりの実際』(岩波ジュニア新書 1985)を読む。
著者は1912年に生まれ、2012年に亡くなった映画監督・脚本家である。1934年に京都の映画会社に就職して以来、海軍に招集された1年ほどを除いて80年近くを映画作りに捧げた人物である。370本もの脚本を手がけ、本書でもシナリオについて思いを込めて綴っている。
要するに創作とは、自分自身に対する対決であり、自分を試してみるだけのことである。人はどうかしらないが、私はそうなのだ。だいいち、他人のことなどわかろうはずがない。人物の姿を借りて、私自身の狭いこころと対話しているだけである。
私はどきどき「シナリオはどのように書いたらいいのでしょうか」と問われる。すぐさま私は答える。「あなた自身を、あなた自身が知っていることを書きなさい」と。
シナリオは、そこからはじめなければならない。そしてそこでおわるようである。
『安全な食べ物 選び方Q&A』
食生活研究会編著『安全な食べ物 選び方Q&A:主婦たちのテェックポイント100』(三一新書 1994)をパラパラと読む。
いかにも三一書房っぽい内容の本だった。野菜・果物をはじめ、穀類、水産物、畜産物、酪農品、調味料、飲料、菓子、加工食品、調理済み食品に至るまで、食品表示から安全な食べ物とそうでない食べ物の見分け方が懇切丁寧に説明されている。
かつては日本全国で肉牛を育てており、我が埼玉県にも秩父牛、鴻巣牛、騎西牛といったブランド牛があったようだ。また、アイスは乳脂肪分の含有量で、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3段階に分類される。天然果汁に濃縮果汁還元の表示がある商品があるが、品質面ではストレート飲料とほとんど違いがないとのこと。
